犯罪と恋愛

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■ 犯罪と恋愛(誘拐犯が実際に犯罪で使った心理テクニックから学ぶ恋愛術!) ■

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★ 誘拐犯が実際に犯罪で使った心理テクニックから学ぶ恋愛術!


1974年2月4日 アメリカ・サンフランシスコ。


当時、19歳で大富豪の新聞王
ウィリアム・ランドルフ・ハーストの孫娘である
パトリシア・ハーストが誘拐グループSLAによって誘拐された。


19歳のパトリシアは当時、婚約者であるスティーブンと
高級アパートで幸せな同居生活を過ごしていました。パトリシアハースト宅

(※ 当時のアパート → 


・・そんなある日、


婚約者といるところを誘拐グループSLAに襲われ、
パトリシアだけが連れ去られてしまったのです。


 ※ パトリシア・ハーストとは?
    → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88

   誘拐された当時の写真パトリシアハースト
    → 


 ※ SLAとは?
   = アメリカの人民解放が目的の政治的グループ。
     シンバイオニーズ解放軍の略称
     (シンバイオニーズかいほうぐん、Symbionese Liberation Army)


そして、パトリシアが誘拐された3日後、
SLAは地元のラジオ局に
次のような犯行声明を出しました。


SLA:「パトリシアの身柄を解放してほしければ、
 カリフォルニア州の6万人の貧民全員に
 一人ずつ70ドル分の食料を配れ!」

それは、当時、日本円にすると
総額約460億円もの大金。


とうぜん、そんなお金
すぐには用意できるわけがありません。

案の定、実際に6億円ほどしか用意ができず、
SLAはそれを、

自分たちの要求を飲まなかった

として怒りをあらわにし、
パトリシアは解放されることもなく、

その活動はさらにヒートアップし、
その2ヶ月後の4月15日。

次に彼らはサンフランシスコ北部にある
ハイバーニア銀行サンセット支店の襲撃事件を起こすのです。

(※ ハイバーニア銀行ハイバーニア銀行サンセット支店
   サンセット支店 → 

が、驚くべきことに、
このとき銀行の防犯カメラにはなんと

誘拐されたはずのパトリシアが自ら銃を手に持ち、

犯人グループと一緒になって
銀行強盗をしている姿が映っていたのです。


※ その時の防犯カメラの映像がこちら

→ パトリシアハースト


このとき、パトリシアは
SLAに脅されて銃を持っていたのではなく、

自ら銃を持って銀行強盗をしていたのです。


なぜなら、このときパトリシアは
誘拐された被害者ではなく、

犯行グループSLAのメンバーになっていたからです。




この話は、メディアでも何度か
取り上げられたことのある話ですが、


なぜ、パトリシアは誘拐されたにも関わらず、
たった2ヶ月で誘拐犯のメンバーに加わり、

一緒になって強盗をするまでに至ったのか?


今回はその心理的なメカニズムが
あなたの日常の恋愛や人付き合いにも活かせると思ったので
ご紹介させていただくのですが、


あなたは、SLAがどうやってパトリシアを説得したのか
お分かりになりますか?

そのメカニズムはこうです。



パトリシアがSLAメンバーとして
銀行強盗をしてから1ヶ月後の5月17日、

ついに、FBIがSLAのメンバーのアジトを突き止めて襲撃し、
アジトにいた犯人6名が射殺されたのですが、

パトリシアは他のメンバーと外出していたため、
そのまま逃亡し、その1か月後の6月7日に

今度はロサンゼルスの放送局にパトリシア本人が、
SLA組織の同志になったことを宣言する

次のようなカセットテープの声明を送りつけてきました。


パトリシア:「私の名前はタニア。」
パトリシア:「私は死を恐れず最後まで戦う」

パトリシア:「あいつら(※ パトリシアの親のこと。)はファシストの豚だ」
パトリシア:「あいつ(※ パトリシアの婚約者のこと。)はセックスアニマルだ」


声明には、自分の名前をタニアと名乗り、
内容も身内を罵る(ののしる)ような、

まるで大富豪のお嬢様だった頃の彼女とは
全く別人のような言葉使いや言い方に
全米は騒然、釘付けとなりました。

しかし、翌年の9月18日。

ついにサンフランシスコでパトリシアがFBIによって逮捕され、
1年以上に及ぶ長い逃亡生活は幕を閉じたのです。

その逮捕当時の写真がこちら
→ パトリシアハースト


(誘拐された時とは、
 ずいぶん顔もちがうように感じます。)



誘拐された当時 → パトリシアハースト




前置きが長くなってしまいましたが、
パトリシアはSLAによって洗脳され、

名前をタニアに変え、SLAのメンバーとして
身内の悪口まで言い、

捕まった当時の様子もまるで別人、
警察の尋問に対しても、

「私はパトリシアではない、タニアだ」

と供述していたといいます。




そこで本題ですが、なぜ彼女は誘拐されたにも関わらず、
誘拐犯のメンバーとして犯行を犯してしまったのか、



彼女は逮捕された当時、
ストックホルム症候群に陥っていたといいますが、


※ ストックホルム症候群とは
  → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A0%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

※ ちなみに・・

  「ストックホルム症候群」の名前の由来は
  1973年に起きたスウェーデンの首都
  ストックホルムでの銀行強盗事件から来ています。

  ストックホルムの場所 → http://yahoo.jp/riNo6n


これは、

「被害者が必要以上に
 犯人に同情や好意などをもってしまうこと」

を言います。

で、このストックホルム症候群になる
キッカケをカンタンにいえば、


死の恐怖にありながらも、
身の安全は保証される


こういう状況に陥ると、人は必要以上に
犯人に同情や好意、愛情が生まれてしまうことがある
と言われています。



この症状は、誘拐や監禁などで
犯人と接触する時間が長いケースで起こりうるのですが、


そのストックホルム症候群の症状には、
警察、政府などに対する怒りを感じてしまったり、

犯人への同情、連帯感、愛情が生まれてしまったり、
というものがあります。


これは非日常的な心理ではありますが、
この心理は、あなたの日常生活の
コミュニケーションにも活かすことができます。


たとえば、相手があなた以外の
何らかに恐怖を覚えたとしたら、

それに対して、あなたが敵対的な立場で

相手をしっかりと守るわけです。

すると、相手は安心という心理が働くと共に
共通の敵で共感しあえるようにリードできるので、

一気にお互いの心を一つにすることが可能になります。



では、実際に日常でこの心理を活かして
好きな相手とココロの距離を近づけるにはどうしたらいいのか?

どういうシチュエーションで、
どういう態度をとれば相手に好かれるのか?

その実践例について次回お話したいと思います♪








★ 誘拐犯が実際に犯罪で使った心理テクニックから学ぶ恋愛術!2



1974年2月4日。
アメリカ・サンフランシスコで大富豪の孫娘パトリシア・ハーストが
誘拐犯グループSLAによって誘拐された。

誘拐された3日後の犯行声明は

SLA:「パトリシアの身柄を解放してほしければ、
 カリフォルニア州の6万人の貧民全員に
 一人ずつ70ドル分の食料を配れ!」

というもので、全米にそのニュースが流れると、
全米中がその事件に釘付けにされたのですが、

その要求をのむには
総額にして約460億円もの大金が必要になります(当時の日本円計算)。


当然すぐには用意もできず、
実際の配給も要求とは程遠いものになったことに
SLAは怒りをあらわにし、

当然、パトリシアが解放されることもなく、

彼らは2ヶ月後の4月15日に
サンフランシスコ北部にある
ハイバーニア銀行サンセット支店の襲撃事件を起こすのですが、


驚くべきことに、そのときの銀行の防犯カメラには
なんと武装して誘拐犯のメンバーになった

パトリシアの姿が映っていたのです。


※ その時の防犯カメラの映像がこちら
パトリシアハースト
→ 




では、なぜ彼女は誘拐されて怖い目に遭ったにも関わらず、
わずか2ヶ月後にはメンバーになって銀行強盗をするまでになっていたのか?


これは、前回も説明したのですが、
カンタンにいえば、


彼女は誘拐犯による洗脳や説得、

また、犯人グループとの生活の中で
必要以上に犯人たちに同情、好意を持ってしまった

いわば、

「被害者が必要以上に
 犯人に同情や好意などを抱いてしまう」

ストックホルム症候群を引き起こしていたことが原因でした。


これにより、パトリシアは自分の名前さえも、

パトリシア → タニアに変え、
ついには犯人のメンバーに加わってしまったのですが、


こういった非日常的な心理も、

実はただの話題の1つとしてではなく、使い方次第では、
あなたの日常のコミュニケーションに活かすことができます。


たとえば、あなたが好きになってもらいたい人が、
何らかに恐怖を感じるシーンがあったとしたら、

そこで、その恐怖の対象と、あなたが敵対的な立場をとり
相手をしっかりと守るわけです。

すると、相手は安心という心理が働くと共に
共通の敵で共感しあえるようにリードできるので、

一気にお互いの心を一つにすることが可能になります。


よく政治家の演説などで、敵を批判したあとで、

「今こそ一緒に世の中を変えようじゃありませんか!!」

と、一体感をアピールする演説が目立ちますが、

こういうのが多いのも、
聴衆の信頼を一気にかき集められる
確かなテクニックであることが実証されているからです。


だから、あえて敵を作って
一緒に戦おうと働きかけるのですが、

これは、日常生活の中で
誰かに信頼を得るときにも効果的なのです。



それが例えばお化け屋敷であれば、
脅かそうとしてくるお化けから彼女を守り、


また例えば、山登りで吊り橋を渡るのであれば、
揺らしてくる対象(他人や強風など)から彼女を守る。


そういったときには実際に反撃する必要はなく、
言葉で例えば彼女に対して、

「大丈夫だよ、俺がついてるから。」
「俺につかまってれば平気だよ。」
「風が強いなあ、ったく急だな、ちゃんとつかまって。」
「なんだよアイツ、揺らすなよ。(彼女に)大丈夫だから、俺につかまって」

などと言えば、

共通の敵 VS あなた & 好きな人

という構図が生まれて、
信頼が生まれやすくなります。


ですので、これをうまく使って、恐怖と安心、
言い換えれば、”緊張と緩和”

これをうまく演出することができれば、

相手はあなたに安心感を覚え、
信頼 プラス 好意を持つ、というわけですね。



P.S.

この事件についてもっと知りたい人は
以下を参考にしてみてくださいね。


パトリシア・ハーストとは?
 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88


パトリシア・ハーストの写真
 誘拐された当時 → パトリシアハースト

 逮捕された当時 → パトリシアハースト

現在の姿 → パトリシアハースト



関連動画

衝撃的な女・パトリシア・ハースト
http://www.youtube.com/watch?v=I1ltkfeOTOY

パトリシア・ハースト(メディア王)令嬢誘拐事件 1/4
http://www.youtube.com/watch?v=m-pP31PCEe4

パトリシア・ハースト(メディア王)令嬢誘拐事件 2/4
http://www.youtube.com/watch?v=RVa-HP0tLeA&feature=relmfu

パトリシア・ハースト(メディア王)令嬢誘拐事件 3/4
http://www.youtube.com/watch?v=rg4czpApbic&feature=relmfu

パトリシア・ハースト(メディア王)令嬢誘拐事件 4/4
http://www.youtube.com/watch?v=BAtlK2FjPvE&feature=relmfu

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